ブラック研究室へようこそ!

ブラック研究室。それは大学院生が放り込まれるかもしれない闇のアジト。在籍時代のエピソード・Web/アプリ開発の備忘録など。

Phase31 指導体制がさらに崩壊していてブラック

 

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前回のとおり、後輩のゴール君は海外逃亡しちゃうし、

ハッカーは別のデスマプロジェクトに引っ張られるし、

ちびっこ先生はプ〜クスクスと含み笑いだけして助けてくれないので、

動画圧縮チップは、絶賛ワンオペ開発中となっている修士2年の夏。

 

憩いの場は、スーパー銭湯のみ。

発散の的は、研究室のソファーのみ。

超絶激務ブラックを味わっていた。

 

この状況下で「大変だ!大変だ!」と慌ただしくしている人物がいた。

それは、諸悪の根源である、教授だ。

 

「君に構ってる暇無いから!!」

「オメェの席ねぇから!!」ばりの名言が、今日もこのブラック研究室で生まれるのであった。

 

教授の興味は今や、音声チームの『ファービープロジェクト』と、僕が絶賛ワンオペ開発中の『動画圧縮チップ』の進捗のみ。

それ以外の事柄・人物は、もう眼中にはなかった。

 

この状況にもっとも悪戦苦闘していたのが、

初登場の、1コ下の出来の悪い後輩(音声チーム)、山田だ。

 

[NEW]1コ下の後輩③: 山田

音声チーム。出来が悪いとのことで、ファービープロジェクトにはもちろん参加していない。

男。甘いフェイス。イケメン。

「すごぉいですねぇ」と小学生並みの感想しか言わないけど、後輩としては可愛い部類。

 

山田は、修士1年になり、卒論のテーマはボツにされ、

学会とかいう前に、この先何を研究してよいかわからない状況にいた。

しかも、絶望的なデスマーチを2つ抱えているこの研究室の状況が状況だけに、

超放置系ブラックを喰らっていた。

 

山田「先生、僕はこの先研究、どうしたらいいですか?」

教授「今君に構ってる暇、無いから!!」

山田「ほえ・・」

 

こんな調子だった。

 

 

山田の聞き方も直球過ぎてどうかと思うが、

この返しはさすがに可哀想過ぎる。もう先生名乗るんじゃない!っていうレベルだ。

 

 

とまあ、こんな感じで元々あってないようなもんだったが、

指導体制はさらに酷い状況になっていた。完全に崩壊していた…。

 

そして全く指導されていないせいなのか、山田自身のせいなのかわからないが、

彼はゼミの発表で2つも伝説を作った。

 

山田のゼミ伝説①「はい!目視です!」

山田は、久々に、音声のシミュレーションのプログラムを作るという、直近の課題を与えられ、

このゼミ発表で、進捗を報告するという。

 

山田「先週先生からもらったテーマのシミュレーションのコードは、8割ぐらい書けました!!」

教授「ほう!進んだのか!!ニッ」

ちびっこ先生「意外とやるじゃないすか。プ〜クスクスクス」

 

ゼミ室が和やかな雰囲気に一瞬包まれた。

 

山田「はい、多分もうちょっとです!!」

ちびっこ先生「今何につまづいてるんすか?」

 

山田「・・・えっと、わかりません。」

ちびっこ先生「ん?どゆことすか」

 

ざわつくゼミ室。

 

ちびっこ先生「8割できたっていう根拠は?どうやって確認してるんすか?デバック状況かあるでしょ?」

山田「目視で確認してます!」

ちびっこ先生「も、目視??まさか、コンパイルは、、してないってことすか?」

山田「はい!!目視です!!」

 

時が、止まった。

 

ちびっこ先生「き、き、君は…コードが合っているかどうかを、動かさず…目で…確認してるんすか…??」

ちびっこ先生「プ〜〜〜〜〜クスクスクスdんsfじょいじおjぢだjぢおsふじこ」

 

ちびっこ先生は、壊れた。

 

山田のゼミ伝説②「はじめての社会科見学」

ゼミ発表の順番が来ると、なにかしらテーマを持ち寄り、

パワーポイントのスライドを作って発表する。

といっても、今の研究の進捗を発表するのが暗黙の了解ではあった。

 

※留学生が日本人学生より多いので、なぜかスライドは英語で作らなければならない縛りあり。

 

山田は「先週インターンシップ行って終わっちゃったので、今日はそれについて紹介します」

と言い、発表を始めた。

どうやら某通信キャリアのインターシップに行ってきたらしい。

 

 教授「せっかくの機会だ。興味深いね、どれどれ」

意外と皆食いついた。

 

しかし、

山田「新しいサービスをグループで考えて、和気あいあいしてて楽しかったです!」

教授「ん?」

山田「なんか、大きな司令塔?監視室見に行って、すごかったです!」

ちびっこ先生「…ただの、社会科見学じゃないすか…プ〜クスクス」

小学生並みの感想に、ざわつくゼミ室。

 

ちびっこ先生「…ほかに何か印象的な事なかったんすか?」

山田「あ、えっと!監視室でアラートがずっとビービー鳴ってました!その時岐阜県でトラブルがあったらしいです!」

ちびっこ先生「…そ、それは一番言っちゃいけないやつなんじゃないすか…プ〜クスクスクス」

 

小学生の社会科見学の発表は、無理やり幕を閉じられたのだった…。

 

 

いやー、山田かわいいですね。(白目)

ラボが崩壊した体制だと、こんな伝説級のゼミ発表が生まれるのかもしれませんね。

 

では、また!!!

 

 

【近況】中二病の同期がエリートコースに乗っちゃった話

 

中二病の会社の同期

僕の会社の同期にすんごい中二病の人がいまして、

口癖はこんな感じ。

 

・「俺は世界をアッと驚かせるクリエイターだぜ?」

・「教えてやんよ、本当のイノベーションってやつをな」

・「俺がやりたいからやるんじゃ!口出しは無用だ」

 

癖が強い…。すごくないですかね?

オカリンも真っ青かもしれない。

 

で、僕とこいつは部署が違うため、普段対して関わりはないのですが、

住んでる社宅が一緒なのです。

 

なおかつ、

僕が昔アプリコーダーとして色々活動していたことを話すと、

自称『クリエイター』の琴線に触れたらしく、

僕の部屋に来て、新サービスの妄想とか、将来の野望とかを永遠と語るだけ語って帰っていくという、

まぁ、要は自己中なやつなんですね。

 

なぜ彼はエリートコースに乗ったのか

最近、その話を聞いて耳を疑いました。

エリート部署へ配属になったというのです。

その部署というのは、会社の経営戦略の立案といった、若手社員がどんなに望んでもいけないところなんですね。

多分、問題を起こさない限り、最速出世で駆け抜けることができるでしょう。

 

なぜ彼は、そんなルートに乗れたのだろうか。

僕のイメージだと、中二病の人って、どう頑張っても「勇者王」にしかなれないのかなって思ってたんですよね。

「一撃で仕留めてや… な、なに〜〜〜!!!」(CV:檜山さん)的な感じでしょうか。

口だけで結果が伴わず、雑魚キャラとしてすぐやられちゃう、みたいな。

 

だから単純にすごいなと思ってしまった。

 

ちょっと冷静になって考えてみよう。

 

性格:わがまま、自己中

どのぐらい自己中かというと、人んちに12時間以上居座って、永遠と俺SUGEEE話を語る程度。

 

知識・スキル:ない

自称「クリエイター」を名乗っているが、ものづくり全般において全く知識が伴っていない。

 

行動力:異常にある

わがままなので、対人スキルは無さそうだが、自分の思い通りに行くまで行動しそうなタイプだ。

 

うん、なんか大体わかってきたぞ。

 

入社の時点で、ある程度決まっている説

ここで、別の要素を少し考えてましょう。

 

よく言われる『入社の時点で、もう既にある程度行く末が決まっている説』。

それは本当にあるらしいですね。

入社の時点で、どこに飛んで、どのぐらいのタイミングで出世して…みたいなディスティニーレコードがあるとか無いとか。

考えただけでぞっとしますね。

 

しかし、本人も「この異動は異例らしい」と言っていたので、さすがに今回の事までは決まってなかったかもしれないが、

ある程度、Aランク的なものは付いていたんじゃなかろうか。

 

これから求められる人材

やっぱり、

技術やスキルがなくても、「あれがやりたい、これがやりたい」と、自分の言いたいことを自己中なまでに主張できる人

が認められ、出世していけるのかな、というのが現時点での結論です。

 

なかなかそうなりたくても難しいですよね。

少し彼を見習って、(わがままなくらい?)主張できるようにがんばってみようかなー。

 

 

では、また!!!

 

【近況】glo(電子タバコ)ユーザーが、ガールズバーでモテる方法

不定期で思い立った時に、近況でも書いてみようかなと思います。

 

いやー、のっけから情報商材みたいなタイトルですね。(笑)

 

でも決して、ネックレス買ったただけ、バスタブにお札を溢れさせたり、いやというほどモテモテになったりみたいな話では無いです。

ほんと、しょうもない話がしたいだけです。

 

あと、しょうもない話と言えば、

日曜の早朝になんとなくテレビをつけたら、

『夫婦で苦労してお店を切り盛りして、やっとお客さんがたくさん来てくれるようになった』的なドキュメンタリーがやっていて、すごい感動したのに、

 

最後のオチが『元気の秘訣は、緑効青汁!』だったときの「おいおいおいおい!」って毎回だまされちゃうあの展開。

絶対に許してはいけない。もう3回は騙された。

 

流行りのglo(電子タバコ)を可愛くしよう!

で、本題です。

 

ブラック研究室でデスマーチの鬱憤をタバコで晴らしていた僕ですが、

最近、IQOS→gloと変えました。(IQOS壊れました)

そろそろやめなきゃなぁ・・と思いつつです。

 

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そして、シンプルなシルバーのボディがまたしっくり来ますねぇ。

と思っていたのですが、ある日Amazonをのらりくらり見ていると、

発見しちゃいました。

 

 

 

紙パックのいちごミルクや、コーヒー牛乳っぽく

カスタマイズできるシールが販売されていました。

しかも千円以下とのことで、即買ってしまいました。

 

コーヒー牛乳のシールを貼り、会社の喫煙室で吸っていると、

「お前なにそれ?!」「キャラに合わずかわいいな笑」と

ひっきりなしに色んな人から注目されました。

 

紙パックにストローを挿して飲んでいるスタイルに見えるようで、

インパクト絶大でした。

 

 

で、悲しいことにそのgloは紛失してしまったため、

泣く泣く2台目購入!そして、いちごミルクシールをセッツ!

 

しばらくして、以前に一度行ったことがあるガールズバーに立ち寄ったところ、

「あ!コーヒー牛乳の人だ!…って、あれ?!いちごミルクに変わってる!」

と、『コーヒー牛乳の人』で覚えられていたみたいです。笑

 

最近の中で、おすすめしたいアイテムNo.1ですね。

ぜひお試しあれ!

 

あれ、別にモテてなくね?

 

 

Phase30 ゴール君の要領の良さはブラック

 

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前回、チップ製作のワンオペ体制を是正しようと、

1コ下の後輩、ゴール君に1からノウハウを教え込むことにした。

果たして、ひとりデスマーチから脱却することができるのか?!

 

今回でなんと、ブラック研究室エピソードは記念すべき第30回目なのです。

よくもまぁ、こんだけ書くことがありますね。

卒業まで頑張って書き切りたいと思います。いよいよ佳境に来ておりますよ。

 

ゴール君は、やっぱりゴール君

僕「ここでクロックが立ち上がるから、そのタイミングで…」

ゴール君「うーん。なるほど…」

僕「ここでビットを反転させて…」

ゴール君「ふーむ、なるほど…」

 

・・・

 

僕「どう、いけそう?」

ゴール君「おー、すげー!べっくすさん、わかりやすい!」

僕「ホッ、良かったぁ。」

ゴール君「はい! \(^o^)/」

僕「\(^o^)/」

ゴール君「ですね、さっきのやつ、10%ぐらい理解できました!」

僕「…え?」

ゴール君「はい! \(^o^)/」

僕「(^^)」

 

こんな調子だった。

大丈夫。辛いのはきっと最初だけだ。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

次の日。

 

ゴール君「べっくすさん!質問しても良いですか?」

僕「お、やる気あるじゃん!」

ゴール君「はい! \(^o^)/」

僕「\(^o^)/」

 

ゴール君「えっと、昨日のところなんですけど…」

僕「ふむふむ…ここで波が立ち上がるから、足せば良くて…」

僕「(あれ…昨日と全くおんなじこと言ってる気がする。デジャヴかな?)」

僕「昨日のくり返しになっちゃったけど、これで大丈夫かな?」

ゴール君「はい!」

ゴール君「多分! \(^o^)/」

僕「(^^)」

 

いや、大丈夫だ。きっと大丈夫。

ほら、だって、質問するぐらいやる気を見せてくれているし。(中身は最悪だったけどね)

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そして、別の日。

 

僕「次に今度はここで平均をとってやればさぁ…」

ゴール君「あの、べっくすさん」

僕「ん?どしたん?」

ゴール君「で、結局のところ、これのゴールってなんなんすか?」

 

出たぁ!!!

ゴール出たぁ!!!

 

 

こう来ることは予想していた。

だから優しく、こう諭してあげたのだった。

 

僕「ゴールはね、これを完成させて、僕が平穏に就職することだよ」

ゴール君「え?どういうことすか?」

僕「ゴールはね、これを完成させて、僕が平穏に就職することだよ」

ゴール君「いや、あの、そうじゃなくて…」

僕「ゴールはね、これを完成させて、僕が平穏に就職することだよ」

ゴール君「ひぃ!べっくすさんが壊れたおもちゃに…」

 

 

・・・・・

 

 

ゴール君「僕が聞きたかったのは、この製品自体が完成したときのゴールですよ」

僕「ごめんね、つい自分の欲ばっかり出ちゃったよ」

 

僕「わかった、きれいごと言ってもダサいから、この際はっきり言うわ。」

ゴール君「お願いします!」

僕「正直、この製品とかまじでクソ喰らえだ!高画質の動画をリアルタイムで圧縮して・・・なんてものは、もうすでに世の中いっぱいあるじゃねぇの。Chromecastさんとかさ。」

ゴール君「た、確かに…」

僕「だから、こいつを完成させたところで、何の新規性もねぇ。得られる名誉もねぇ。地位もねぇ。だからちびっこ先生も、関わらないようにしてるんだろう」

ゴール君「悲しいっすね、僕ら…」

 

 

このままだと、ゴールがしょぼすぎて、ゴール君はこのプロジェクトから逃げてしまうかもしれない。

だから、下げて上げる作戦をとった。

 

僕「…でも、この機会を逆手に取って利用してやることはできる。」

ゴール君「というと?」

僕「電機メーカー行きたいんだろ?完成品はしょぼいが、メーカーに近いプロジェクトを完遂させたとなれば、これはこの上ないアピールになる…」

ゴール君「な、なるほど!!」

僕「何者でもない俺らが、何者かになれるチャンスでもあるってことよ、フッ」

ゴール君「俺、がんばります!!  \(^o^)/」

僕「\(^o^)/」

 

うまくいったぜ。ウワッハッハッハッハ!!

さぁ、これで土台は整った。さぁいくぜ!

 

ゴール君はやはり要領が良い

やっぱり人生、そう上手くいかないのですね…。

 

1週間ほど経ったある日。

 

僕「は?」

 

 

ゴール君「俺、実は、来週から3ヶ月台湾に留学することになりまして!」

 

僕「は?」

 

ゴール君「なんで、あとヨロシクおなしゃす! 」

ゴール君「\(^o^)/

 

僕「クソガキが!!!」

 

 

こうして、ゴール君は、台湾へと旅立った。

その後壮絶なるデスマーチとなることを予想してなのか、

上手いこと逃げ切ったのだ。

 

正直、この要領の良さには感服いたしました。

 

後日談になりますが、

ゴール君は、もちろん今後もこのデスマーチに参加することもなく、

でも一応動画像チームなので、この件に関する論文を第一著者として、国際学会に出すことに…。

 

そして、安々と電機メーカーから内定をもらっていたっけ。

僕は完全に踏み台にされたのでした。チクショウ!!!

 

 

では、また!!!

 

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Phase31 指導体制がさらに崩壊していてブラック

 

Phase29 金縛りにあったあの夏の日はブラック

 

前回、ハードウェア(チップ)設計の世界はいかに残酷かということをお伝えしました。

 

結局、パソコンとかデジタル機器は、0か1かしか記憶できないアホの集合体であること。

でも、そんなアホが数億・数兆と集まることで、凄まじいスピードで膨大な計算ができ、人を凌駕した。

この世界を知ったおかげで、そんな気持ち悪い語りが実感を込めてできるようになったのですが、一体誰が得するんだろうか…。

 

 

それはさておき、

チップ作りは、まさにデスマーチという名の窮地に陥っているわけですが、

 

そんな時、旗から見た人はこう言うでしょう。

「困った時は、人を巻き込みなさい」と。

 

かー。なんというお言葉。身にしみますねー。

素晴らしい!

 

 

 

素晴らしいほどのテンプレ!

とりあえず、これ言っとけば良いだろ的なやつね。

 

 

だから僕は、それに対して、こう返すでしょう。

「そうだね。でも本当に困ってる時って、周りに誰一人として居ないんだよね」と。

 

なぜそこまで僕はひねくれてしまったのか、

それは、今後のエピソードを見ていただければわかるかもしれません!(白目)

 

こんなにも危機的状況

修士2年の夏。中間審査まで、あと半年ほどしかなかった。

 

チップ作りは、全30機能のうち、まだ3〜4機能しか実装に取り掛かれていなかった。

進捗率は、10%未満といったところ。

 

まずいぞ…。このままでは終わらない…。

そして、この時点ですでに寝不足がきていた。

 

ライフサイクルは、このパターンを一生繰り返す感じだった。

1日目:昼にラボに来て、夜に作業がノッてきたためおうちに帰らず。

2日目:朝5時〜9時ぐらいまで死んだようにソファで仮眠。(たまに金縛りにあう)

    起床後、近くのスーパー銭湯で生き返る。作業再開。

    夜11時ごろまで作業し、終電でおうちに帰宅。

    帰宅後も、リモートデスクトップで夜中2〜3時まで作業。

 

 

モチベーションが上がる作業では決してなかったため、

基本的に、変なテンションになる夜中が一番捗った。

 

で、力尽きてソファで仮眠をとると、2回に1回は金縛りにあった。

初めて金縛りにあったとき、怖くて心の中で絶叫したが、

そのうち、「あぁ、またか。はいはい、このパターンね。」とやり過ごせるようになっていた。

 

 

時事ネタを絡めると、

「デバックまじ半端ないって!」「こんだけ作業あるなら、先言っといてや!」って状況だった。

 

この体制を一刻も早く、なんとかしなければいけなかった。

 

「ワンオペ」かつ「OJT」というブラック

このチップ作り、いつの間にか、僕のワンオペと化していたのだ。

いやいやいや、どゆことよ。ひどすぎ。

このシフト、すき家よりブラックなんですけど。

 

 

というか、考えてみると色々とおかしかった。

 

このデスマプロジェクトをやる前、僕はチップ作りのノウハウを一切持っていなかった。

ましてや、この研究室がノウハウを教えてくれるわけもなかったので、

瞬時に学んで、それを瞬時に実装して・・・っていう過酷な状況だった。

つまり、完全に何も作戦会議が無いまま、特攻させられて、死なされるのだ。

 

「これぞ、オン・ザ・ジョブ・トレーニングだ!ヌワッハッハッハッハ!!」

と、竹内力みたいな強面が、高笑いして言ってそうなイメージ。

 

まじでブラック。てか、OJTってそういう意味じゃないからね。

 

 

人を巻き込むという神の手段は、時として役に立たない

神「べっくす君の、チキショウ一週間はどんなのだい?」

僕「月曜日は、ラボに泊まり〜、火曜日は金縛りにあって〜」

神・僕「土曜日は、はーたーんー!」

 

元ネタです。全然面白くなくて相当爆笑できます。(どゆこと?)


コウメ太夫のチクショー1週間 笑ってしまったら引退

 

 

神「この状況、まずいよね?なんとかしたいよね?」

僕「はい。神様ならこの状況なんとかできるんでしょうか?」

神「もちろん。じゃあ、早速、他にチップ設計ができる人を巻き込もうか」

僕「あたってみます!」

 

 

■他にチップ設計の知識があるメンバー

・ハッカー

  → 崩壊しているファービープロジェクトに引っ張られて今絶対無理。

・ちびっこ先生

  →このプロジェクト、ましてや動画圧縮自体に何が何でも関わろうとしない。

以上。

 

僕「無理でした!」

神「なるほど。じゃあ、はたんだね」

僕「ケッ、救いの神なんてあったもんじゃない…。消えな!」

 

こうして、状況は変わらなかった。

 

それでもマンパワーを僕は信じた

それでも、この研究室がないがしろにしてきたものを、僕は信じたかった。

 

それは、他の研究室では当たり前のように繰り広げられている、

 

先輩が後輩を育て、その後輩がそのまた後輩を育て・・・というシステムの可能性だ!

 

良い言い方をすると、自律的な教育のかたち。

悪い言い方をすると、先輩が一生楽できるマルチ商法だ!

 

次に僕は、この可能性に挑戦してみようと思い、立ち上がった。

 

僕「ゴール君、ちょっといいかい?」

ゴール君「べっくす先輩、お久しぶりです!目が死んでますね、ハハハ」

 

同じ動画圧縮チームの1コ下の後輩、ゴール君に白羽の矢を立てた。

ゴール君に、チップ作りのノウハウを叩き込むことで、人材不足を解消だ!

 

 

次回、果たして、この戦略はうまくいくのか?!

では、また!!!

 

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Phase30 ゴール君の要領の良さはブラック

 

 

【テスター募集中】オールスター感謝祭風クイズアプリ 〜忘年会・結婚式二次会向け〜

 

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忘年会・結婚式の二次会などのイベントに最適な、「オールスター感謝祭風クイズ」のWebアプリをつくったので、以前紹介しました。

 

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こんな感じの、イベントに来ている方々全員参加型で楽しんでもらえるクイズです。

スマホから早押しでクイズに回答してもらう形式となっております。

 

 

テスターまだまだ募集中です!

現在、β版のテスターを募集してまして、早くも使っていただいているユーザーさんがおります!

が、数的に少ないので、まだまだテスター募集中でございます。

 

以下より、ユーザー登録をお願いします!

ユーザー登録ページ

 

 

使い方については、以下の記事をぜひ参考にしてくださいね。

www.blacklab-blog.net

 

 

何かご意見・ご要望、お問い合わせがありましたら、

記事へコメント or メールにてお送りください。

 

 

よろしくお願いします!

では、また!!

Phase28 チップ設計は果てしなくてブラック その2

 

www.blacklab-blog.net

 

前回、「今明かされる、知られざるチップ設計の世界 〜影と影〜」と題して、

大変に変態な記事を紹介しましたね。

 

とにかく、演算用の組み込みハードウェアや、チップの製作は死ぬほど大変だということを、みなさんに知ってほしいのです。

そして、絶望感を存分に共有したいと考えてる所存です、はい。

 

あと、前回「ハードウェアにするとこんなに素晴らしいんだよ!」的な、こいつの肩を持つような言い方もしちゃいましたが、そんなことはない。

こんな作業はほんとにクソだと言っていい。

 

せっかくなので、もうちょっとチップ設計の大変さについて、踏み込んでお伝えしましょう!(白目)

 

波形とにらめっこして、精神崩壊しちゃう

チップの回路は、今やPCでプログラミングで定義できる便利な時代ですよ〜なんて言いましたけど、

こんなシミュレーション画面と、ずっとにらめっこすることになります。

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おうちがえりだいよ〜(おうち帰りたいよ〜)

 

 

■おうちに帰れない理由

動画像なので、一番左上のピクセルから、右方向へ順々にピクセルを読み取って処理を進めていきます。

1行目のピクセルを左から右へ読み取り終わったら、今度は、2行目のピクセルを左から右へと読み取りにいきます。

なんですが、だいたいそういうイレギュラーなパターンのとき、

計算タイミングが合わないとか、変なバグが起こっちゃうんですよね。

 

画像を1枚処理し終わって確認してみたら、「あれ、このあたりから画像ぐっちゃぐちゃ…」っていう状況になってます。

 

そうなると、上の波形とにらめっこしながら、

「110クロック目までは計算合ってるけど、111クロック目から計算ずれてるな…」とかいうデバッグ。そう、デヴァッグが延々と続くのです…。

 

これはやってて精神がおかしくなります。

いいえ、おかしくなりました。

 

夜中、「なんで計算合わねぇんだよぉ!!」と叫びながら、研究室にあるソファーを10分ぐらい永遠と蹴り続けていた記憶があります。

 

お分かりいただけただろうか。

僕が今、生きているという奇跡を。

 

計算時間が一定なのは、嬉しいことばかりじゃない。

バグをひたすら取り続けて、ホッとしているのも束の間。

新たなる壁にぶち当たるのだ。

「計算時間が間に合わない」という壁に…!

 

前回と同じイメージで説明しよう。

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3クロック目の処理が「タイムオーバー」、つまり計算時間が間に合わなかったパターンとしましょう。

 

「2+3を計算して、結果を記憶する」という処理はどう見ても軽いので、実際に間に合わないということはまずありえないのですが、めちゃめちゃ手間がかかる処理だったとしましょう。

 

実は、タイムリミットがありまして、

この3クロック目の処理は、4クロック目までに処理を終えないといけないのです!

 

処理を終えないまま4クロック目を迎えてしまっても、

時間は有限。待ってくれません。

「5」ではなく「不定状態(どっちつかずの謎の値)」として、以降ガリガリと処理は進んでいってしまいます。

で、もちろんこの謎の値が以降で使われていってしまうのです。

 

よく変態さんな先生達は、電流は「川」だ!って例えるんですけど、まさにそれ。

 

結局、このままだと設計は失敗なのです…。

ロジックを見直し、またバグ取りもやるのです。

エンドレス。もうおうちには帰れませんね。

 

前回、「計算時間が一定だから、ピタゴラスイッチ的な精密なシステムが組めるね、やった!!」なんて言いましたが、そのロジック達は、エンジニアさんの汗と涙の結晶なのかもしれない…。

 

(こぼれ話)CPUってすっげぇ!!

さぁ、ここまでで、ハードウェアの世界観に絶望された方々に向けてのどうでも良い、こぼれ話です。

 

PCに積まれてる、CPUって実はものすげぇという話。

何故かと言うと、2〜3GHzのクロック周波数で、何不自由なく動いているから!

 

※クロック周波数=1秒の間に、先程のクロックの波が立ち上がる回数

 

つまり、1クロックの計算時間のタイムリミットは、『1/(3✕10の9乗)』秒しかないのですよ。

 

僕がこんなにも悩んでロジックを作ってたチップのクロック周波数は、せいぜい100MHzぐらいでした。

(僕の課せられたタイムリミット:『1/(1✕10の8乗)』秒)

 

桁が違いますよ!

それで、「計算時間が間に合わない、ひぃひぃ!」と言っていたのがバカらしく感じられませんか?

 

そんなわけで、ボキャブラリーも乏しいながらも単純に「すごい」と思った話でした。

 

 

さぁ、果たしていつおうちに帰れるのでしょうか!

では、また!!!

 

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Phase29 金縛りにあったあの夏の日はブラック